【前世療法55】*不登校*子どもは自分を犠牲にしてでも母を助けたいと願う愛の存在*
【ご相談内容】
- 息子の不登校
- 不安や恐怖をいつも感じること
- なぜか隠れるように生きてしまう
【セッションメニュー】
- 体験セッション(60分)
40代の女性 川崎さん(仮名)
落ち着いた雰囲気の川崎さんは、小学校低学年の息子さんを持つお母さんです。
息子さんの不登校について、「何かヒントになることがあれば…」と体験セッションに申し込まれました。
体験セッションは時間も短いですし、「前世はこんな風に見えますよ」という、本当に体験的なもので、問題の解消に導くことができないこともあることをご了承いただき、まずはお話しをうかがいました。
昨年は普通に小学校に通っていた息子さんは、学年が上がると学校へ行けなくなったそうです。
最初は、登校する時に「行きたくない」と駄々をこねたそうですが、登校班が嫌ということで、お母さんと一緒に登校し、教室に入ってしまえば何ともなくなり、楽しく過ごすこともあるそうです。
ご主人も川崎さんも「そんなに学校に行きたくなければ、行かなくてもいい」と考えているようで、自由に通えるスクールにもチャレンジしたそうですが、息子さんは、いろいろと戸惑っている様子とのことでした。
また、「いじめがある」「嫌な友だちがいる」、ということはないとおっしゃっていました。
不登校には、いろいろな理由があると思います。
いじめや友達との関係、勉強がわからないなど、学校での問題もあるでしょうが、「親の問題」という理由もあります。
不登校に限らず、子どもが何かしらの問題を起こす時は、親に気づいてほしいことがあったり、(自分ではなく)親を助け出してあげたいと思う時があります。
川崎さんのお話しでは、息子さんは教室に入ると問題もなく楽しく過ごしているとのことでしたので、これはお母さんに問題があり、息子さん(の魂)は、それを気づかせてくれるために、問題を起こしている可能性があります。
「『息子を離したくない』と、どこか深いところで思っていませんか?」
とうかがうと、川崎さんの目の奥が少し光りました。
「もし、『息子を離したくない、息子と離れたくない』という思いを、息子さんが叶えてくれているとしたら、どう思いますか?」
と、もう少し深いところを聞いてみると、川崎さんは少し動揺しながらも、
「考えたこともありませんでした。でもそれを聞くと…涙が出そうになります」
と、今にもこぼれそうに、目に涙を溜めていました。
体は正直です。
頭ではわからなくても、魂に刻まれた痛みが涙となって溢れてきてしまうのです。
その感覚をうかがうと、「体全体が熱くなって、手のひらがビリビリとする…そして頭もぼーっとなって、脱力してしまいます」と川崎さんは教えてくれました。
その感覚から、前世へと入っていきました。
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30歳くらいの女性が出てきました。
髪は茶色のソバージュで、ワンピースを着ています。
庭にひとりでいて、「寂しい」と。
家族は優しいご主人と10才の女の子がいて、「穏やかで幸せ」だと言いました。
でも、心は暗く寂しいと。
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次の場面では、夜の海にいました。真っ暗です。
海を見ながら、何も考えずただ座っています。
そしてまた「寂しい」と。
その時の彼女は40才でした。
(今の川崎さんと同じくらいです)
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重要な場面へ誘導すると、彼女は家の中にいました。
ソファに下の子(現世の息子)が横たわっている…と。
どうやら、子どもが下にもう一人いたようです。女の子です。
下の子はぐったりとしていますが、何があったのか聞いても、彼女はなかなかはっきりとは言ってくれません。
何か隠しているような感覚です。
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その後の場面へと誘導すると、彼女は「下の子がいなくなった」と、ひとり暗い外で悲しんでいます。
でも、何かを隠している様子があります。
すると彼女は言いました。
「何か、私、やっちゃったみたいです」と。
「下の子は大丈夫?」と聞くと「死んじゃった」と。
母である彼女は、娘を刺してしまったのです。
「子どもは悪くない…私がヒステリックで…」と泣いています。
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彼女は40才の時、海の崖から自死しました。
つらい…つらい…と自分の行いをひどく後悔しながら。
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何度かセッションを続け、セラピストとの信頼関係を築いてから、深い意識が安心してこのような前世を話してくれることはあっても、体験セッションで、隠しておきたいであろう出来事、場面を話される人は、あまりいません。
私は正直どうしようか…と思いました。
このようなつらい前世の場合、癒す時間は大切です。
癒すだけでなく、「どうして我が子を殺める体験が必要だったのか?」という、別の前世を知る必要もあります。
そうでないと、現在の息子さんも報われません。
小さな体で一所懸命、お母さんのために問題を起こしているのですから。
身を削ってでも、お母さんのために頑張っているのですから、息子さんは不登校という形で。
そしてそれに応えようと、川崎さんの魂もこうして深い痛みを見せてくれています。
けれど、この後のセッションの時間もある…、
それを考えて予約時間は長めに取ってはいるが…。
彼女のためにも、中途半端に終わらすことはできない。
「川崎さんを信じよう!」それがいちばん大切なこと。
そして川崎さんを信じる自分を信じる…それしかない!
決意して、私はセッションを進めました。
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前世療法では、魂の状態になりその人生を振り返ることが定石です。
その出来事を、彼女はご主人には話してはいないと言いました。
けれどご主人はわかっているようです。
何も言わず彼女に「もう大丈夫だよ」と言葉をかけてくれています。
亡くなった娘さんも「お母さん、もう大丈夫だよ。自分を責めないで」と。
「もうお母さんは、お母さんじゃない。お母さんは嫌。怖い。お母さんをやりたくない」と彼女は泣いています。
川崎さんは「私は今、同じことをやっているかも…どうしよう。同じことをしてしまうかもしれない」と、身を震わせ前世の彼女に話しています。
川崎さんの気づかない深いところで、同じことをしてしまうかも…
私はお母さんはやりたくない…
お母さんをしていたら、子どもを同じ目に遭わせてしまうかもしれない…
という恐怖心で苦しんでいたのだと思います。
現世の息子さんは、その苦しみからお母さんを助け出したい!と、不登校という形で行動を起こし、私へとご縁を繋いでくれたのかもしれません。
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前世の彼女と川崎さんを光で包み、統合しました。
そして、(どんな理由であれ)前世の彼女ができなかった「お母さん」という役を、川崎さんがしっかりと受け継いでいきました。
バトンを渡された川崎さんは声を震わせながら、言いました。
怒らないで、いつも笑っていよう。
おいしいご飯つくって、
「お母さんいつも笑ってるね」って、子どもたちが嬉しくなるような…。
いつも家でのんびりできるような、温かいお母さんになりたい。
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本来なら、どうしてそのようなことをしてしまったのか?
さらに別の前世を見るのですが、体験セッションではそこができません。
けれど、川崎さんは本当に素晴らしいメッセージを話されました。
これは高次の自分からのメッセージでもあります。
だから、きっと大丈夫だろう…と思いながらも、
その後、川崎さんはどうしているだろうか?
と連絡をすると、このようなお返事をいただきました。
川崎さん、ありがとうございました(^^)/
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