ワタシの前世⑨【旦那さんとの関係性③】
前回の続きです。
コロッセオで剣闘士をしている私には、年の離れた弟がいました。
戦いに勝っても、何の感情もなく、現世の私は違和感を感じていました。
そして、森の中の場面。
馬の背中に乗せられているのは、私でした。
どうやら亡くなってしまったようで、埋葬されるため森に運ばれたようでした。
でも、見た目は弟。
「ん?んん?んんん?」
現世の私もびっくり!
私は兄ではなく、弟でした!!
コッロセオで剣闘士として働いていたのは、私ではなく兄でした。
どうやら、こういうことでした。
弟の私は、幼いころから病気がちで、ほとんどをベッドの上で過ごしていました。
咳がよく出ていて、結核のような症状も感じました。
家族は兄だけじゃなく、父も母もいました。
兄は病気の私を不憫に思い、少しでも生きる力を!と、
「剣闘士のお兄ちゃんは強いんだぞ。今日も勝ったんだ。だから、お前も病気に勝てる。お兄ちゃんの弟だからな」
と、いつも励ましてくれていました。
そして、外の様子、コロッセオや剣闘士としての話をしてくれました。
私にとって、兄の話が人生の全てでした。
けれど6歳ころ、病気に負けて、私は亡くなってしまいました。
悲しみに暮れながら、兄は私を埋葬するため森にやってきていました。
その時、初めて気づいたんです。
兄は剣闘士ではなかったことを。
私を勇気づけるため、嘘をついていたことを。
それを知った私は涙が止まりませんでした。
私のために嘘をつかせてしまったこと
いつも励まし勇気づけてくれたこと
私が寝たきりで、家族はどこにもいけなかったこと
私のせいで、犠牲になった時間がたくさんあったこと
そして、私は家族に謝りました。
家族はそんなこと、全く気にしていませんでした。
それどころか、私のお陰で、家族がいつも一緒に居れたことを感謝されました。
兄(現世の夫)は、病気がちな弟(私)を不憫に思っていること、力になれなかった無力感を感じていました。
でも私は、兄の話してくれたことが自分が経験したことのようで、とても嬉しかったことを伝えました。
この前世で、私は家族の愛を感じました。
all for one,one for all.
そして、もうお兄ちゃんが嘘をつかなくてもいいように、私は元気に正直に生まれる!と誓いました。
この前世で、現世の夫は私を不憫に思い、力になってやりたかった。
という思いが残っているようでした。
この「力になってやりたい」という彼の思いは、この後も何度か続くことになります。
それについては、また今度書きたいと思います。
お読みいただき、ありごとうございました♪